2012年10月30日火曜日

飛べ飛べ、ミツバチ!


飛べ飛べミツバチ!

晩夏の市内を歩いていたら、綺麗に咲く花の中に、一生懸命蜜を集めている一匹のミツバチ
がいました。

からだ中に花粉を付けながら、一心不乱に蜜を集めていました。

ハチは蜜が目的で、花粉は結果として付いてきちゃう。そこが花の知恵。

ハチは飛びまわり、花たちは受粉し、花畑はいっそう彩られ、美しい風景があちらこちらで
広がっていきます。

私はミツバチの姿を眺めながら、こう思います。

これがKids’AU Campなんだよな、、、。

Kids'AU Campに参加するこどもたちは国境を越え、アジアの大自然の中で喜々として一緒
に遊びます。

ただ、楽しいから。

一緒にいて、「ただ、楽しい!」と感じられること。それは何ものにも代えがたい幸福感。

素朴でまっすぐな思い。今を一緒に生きていることへのエンパシー(共感)だと思います。

こどもたちは、「ただ、楽しい!」という蜜をたくさん吸って、それぞれの国に帰っていきます。

その子にとって何が蜜なのか。それはそれぞれ違っていい。

でも、きっと、自分では意識してないところで、たくさんの花粉を付けて帰っていく。

その子にとっては、さほど興味のない出来事や情報でも、「どうだった?」と聞かれて「こうだ
った」と答えたその一言が、誰かの、何かの花を咲かせるかもしれない。

一見余分な花粉は、Kids'AU Campに参加したこどもたちによって近くへ遠くへ、広いアジア
のそれぞれの地に運ばれて、小さく、名もない、たくさんの花を咲かせることでしょう。

でもね、新しい花がたくさん咲くと、もっと広い世界で、もっとたくさんの蜜が吸えるということを、
ミツバチは知るや知らずや、、、。

こどもだけじゃないですね。大人もいっしょ。だから、自分の好きなこと、大事なことに一心不乱
になって歩んでいけばいいんじゃないかなと。

それが、きっと、自分が知らないところで、思いも及ばないことで、誰かの、何かの役に立って、
もしかすると、めぐりめぐって自分の人生をさらに彩ってくれるかもしれない。

ミツバチはちょっとくらい気づいているかもね。花の気持ちを。その本心を。