2012年9月2日日曜日



2012年のKids’AU Campが5日間の日程を無事に終えて閉幕した。
ジンギスハーン空港から10㎞はなれたフレーキャンプ場は100棟近くのゲルが立ち並び、
「北東アジアこどもキャンプ村」を出現させた。
6ヶ国から集まったのは104人のこどもたち。とにかく遊んで、とにかく食べて、とにかく寝た。
ひとことでいえば、「楽しかった~!」 何がたのしかったのか?なんて野暮な質問が飛んで
くるかもしれない。でも、とにかく幸せだったのだ。
そこには、違いを楽しむ余裕と、違いに出会う楽しさが満ち溢れていた。

6ヶ国のこどもたちが草原で混ざり合い、語り合い、遊んでいる姿を眺めながら、「これが平和の
原風景だ、、」そうつぶやいた。

このキャンプを支えたのは66名のスタッフたち。モンゴルスタッフは入れ代わり立ち代わりで、実際はもっと多くなるだろう。
とにかく、北東アジアの人々170名が、草原で時間を忘れて一緒に遊んだ。
おとなたちは、子供たちが思い切りあそべるように真剣にサポートした。
こどもたちが思い切り遊べるように大人たちが寝ずに頑張るなんて、ちょっと不思議な感じもするけど。

Kids’AU Campは、大自然の中で、こどもたちがいろんな違いを越えて遊べる場所だ。
こどもたちが大人の都合で一緒に遊べないような時代に平和はないし、未来への希望もつくれないだろう。

まさに、「あの家の子とは、遊んじゃダメよ!」という現実が北東アジアの現状だ。
それは、どこまでいっても、結局おとなの都合だろう。
あちらこちらで、こどもたちの国際交流中止の声が聞こえてくる。
これもこの12年間、ずっと繰り返していることだが、先を見れない大人たちの愚行としか思えない。
子供たちの将来のために交流を中止するのだ!という反論の嵐に襲われそうな時代の空気感。

私が子供だった時、大人がこんなことを言っていた。

「こどもは希望の種だ。未来からの使者だ。」

もし、そうだとしたら、どんなにもめても、どんなにいがみ合っても、種まきだけはやめてはいけないし、種まきだけはお互いに手をださないでおこうよ。お互いのために。明日のために。

「根絶やし」という言葉がある。種もつくらせないということなんだろうか。絶やしてはいけないものがあるはずだ。人類共通の守るべき種があるはずだ。







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